縦裂FNO

日々、見るもの流れゆく物の例え。

・季節外れは ・ハードモード ・前日

 

 ・季節外れは

 つい最近まで東京の最高気温は連日35℃を超えていた。もはやこの気温だと季節を楽しむどころか、下手に出歩くと熱中症で生命に危機が及ぶ程の暑さである。しかしここ数日はそれまでの猛暑が嘘のように涼しい。もはや夜や明け方は涼しいどころか寒いくらいで、人々は「夏が終わった!!」と嘆き悲しんでいる。

 僕はこの「季節外れ」の気候は嫌いではない。ここ最近のように、8月なのに10月のように涼しかったり、2月に春のように暖かい日があったり、4月に初夏のような暑さがあったり、こういった季節外れな寒さ、暖かさは全てこれからの季節の「予告」のようなもので、我々に少し先の季節を予感させる。来たる季節に思いをは馳せるのはいつだって楽しいものだ。だが、去る季節を思えば、幾許かの寂しさを覚えるのも事実なのだ。

 

 ・ハードモード

 9月に入り秋が始まると、翌年の2月頃まで気温は下がり続ける。「気温が下がる」そのことを思えば、どことなく気が重くなる。逆に3月頃になると、気温はこれから上昇に転じる一方だと考えれば、どことなく気が楽になる。人間は本能的に寒くなる事を嫌うのだろうか。

 その裏付けとして、ロシアなどの寒い国は国民の寿命が短く、南国の暖かい国は長生きするイメージがある。(ロシアはウォッカを飲みすぎなだけだ!)やはり人間寒いところでは生きてゆけないのか。ただ生まれる場所は選べない。どんな環境だろうが、その場所に生まれた以上、生きてゆかなければならない。ならば、暖かい国に生まれたほうが勝ち組なのか?そうは言えないのではないか?「寒い」ところのほうが生き残るために知恵を使う。知恵を使えば国は発展し栄えるのだ。世界的に見れば若干寒い国のほうが発展している傾向がある。

 

 ・前日

 春や秋は大きな季節への移行期で、とても短いが、とてもすごしやすい気候だ。これから訪れるであろう夏や、冬を想像する楽しみもある。人々は夏になれば暑いと嘆き、冬になれば寒いと嘆くので、修学旅行は行く前が一番楽しいように、季節も結局「前日」が一番楽しいのではないか。

 ただ、花粉症になってからというものの、僕は無条件に春を待ち焦がれることはできなくなった。ならば僕にとって秋こそが最も過ごしやすい季節だろう。でもやはり寒くなるのは嫌なのだ.....