おハナシ
父とプールに向かう道中、特に会話らしい会話はしなかった。 黙って車に乗っていると微かに走行音が聞こえる。エアコンの音も聞こえるし、ラジオも聴こえる。会話は無かったとしても決して無音ではない空間。でも僕は「静かだなー」と思ったのを覚えている。…
小学3年生の頃の話。 8月に入り夏も盛りの頃、僕は何をするでもなくただボーっと夏休みを過ごしていた。友達もそれほど多いほうでは無かったから、やることと言えば宿題をするか、横になって天井を眺めているか、そんな夏休みの日々。しかし退屈だったという…